工業製品の仕様を検討する時、製品の構造や部材の強度を検討することは非常に大切です。
と言うのも、それらの要因は製品の品質に直接関係するからです。仮に部材の強度が足らない場合を考えると、製品としての十分な品質を保つことは難しくなり、目標としていた性能は出せなくなってしまいます。それでは部材や部品の品質だけを十分にすれば良い製品と言えるか、というと必ずしもそうとは言えません。例えば製品のトラブルを考えてみます。
当然ながら製品トラブルが発生した際には製造元に連絡が行きます。そうすると製造元はトラブルのあった製品の製造年月日などを確認することが必要となります。そして、この時に銘板が使われます。これは製品の製造に関する情報を記載しているので、良い工業製品とするためには重要と捉えなければならないのです。そのため銘板は長期間見える必要があります。ところで、特に屋外に設置される工業製品では、部材や部品が太陽光や風雨に晒されるため、耐候性が考慮されなければなりません。
もしもその部分が考慮されて無ければ、製品寿命が落ちてしまうからです。ところで、耐候性の話は部材や部品だけの話ではありません。銘板に関しても同じことが言えるのです。銘板に耐候性が無いと、見る時に情報が確認出来ないのです。この事態は工業製品を販売する上で、非常に大きな問題となります。ですから耐候性を十分に考慮して、銘板も作らなければならないのです。